在宅医療について
フットワークの軽い在宅医療を目指します。
おひとり、おひとりの人生を尊重することをもっとも重んじ、患者さん、ご家族さんとよく話し合い、多くの介護サービス事業所と顔のみえる連携を重視して、少しでもより快適な自宅療養を提供したいと考えております。
様々なケースに対応いたします。
- 外来通院が困難な方
- 入院生活から自宅へ戻られる方で、不安をかかえておられる方
- がんなどの終末期の方で、自宅でのお看取りを希望される方
- 神経難病や麻痺などでご通院困難な方
- 在宅酸素療法や呼吸器など医療機器を装着されている方
介護支援専門員(ケアマネージャー)やご家族と面談のうえ、もっともベストな在宅医療を一緒に模索しましょう。
ゆったりとした時間が必要と考えますので、診療時間外でのご面談をさせていただきますので、まずは気軽にお声かけください。
患者さん本人もご一緒が希望の方はご自宅や入院先までお伺いさせて頂くことも可能です。
当院での在宅患者疾患分類
- ◎ 脳梗塞後
- ◎ 脳出血後
- ◎ 高次脳機能障害
- ◎ 大脳基底核変性症
- ◎ 脊髄損傷
- ◎ 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
- ◎ 多系統萎縮症
- ◎ パーキンソン病
- ◎ 膵臓癌末期
- ◎ 癌性腹膜炎(大腸癌)
- ◎ 慢性腎不全
- ◎ 関節リウマチ
- ◎ その他 通院困難による生活習慣病の管理 など
(2017年2月末現在)
在宅医療は開院当初から積極的におこなっており、通院が難しい患者様や病状が厳しい方のご自宅へ計画的にお伺いし、病状変化時には随時往診をさせていただいております。
おおよそ30名前後の方の訪問診療をおこなっており、疾患や病態で原則的にお断りすることなく受け入れさせていただいております。
開院1年での訪問診療・往診数は754件で、そのうち緊急を要するものが27件(休日や夜間)ありました。ご自宅でのお看取りを希望され、ご家族に見守られながら過ごされた方は15名いらっしゃいました。
長らく病院勤務をしておりましたが、在宅死というものは決して怖いものではなく、家族にとってもご本人にとっても安らかで尊厳あるものであると実感しております。
皆さん最初はためらい、戸惑いがございますが実際にはご自宅に戻られてからの表情や精神的な安定が実感されると最終的にはしてよかったとのお声を多く頂いております。
当院では往診・訪問診療に加え、以下のような検査・治療をおこなっており、
必要に応じてポータブルエコーやモバイル心電計といった機器を用いてできる限りご自宅で対応できるものは対応するように努めております。
このホームページをご覧になられて少しでも在宅医療というものにご興味やご関心がございましたらお気軽に問い合わせください。
まずはお話をしてからするかどうか、どのように生きていくかをお決めになられることをお勧めいたします。
また、医療関係や福祉・介護関係の方々も同様にご連絡いただければ迅速に対応いたします。
診療実績 開院後1年
訪問診療 (同一以外) |
訪問診療 (同一) |
往診 | 緊急 往診 |
夜間 往診 |
深夜 往診 |
休日 往診 |
ターミナル ケア |
看取り | |
2016年 3月 |
26 | 0 | 34 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 |
2016年 4月 |
48 | 12 | 10 | 3 | 1 | 1 | 0 | 2 | 2 |
2016年 5月 |
55 | 7 | 18 | 1 | 7 | 0 | 2 | 4 | 4 |
2016年 6月 |
45 | 7 | 6 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 2 |
2016年 7月 |
54 | 5 | 5 | 1 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 |
2016年 8月 |
46 | 8 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2016年 9月 |
49 | 8 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2016年 10月 |
49 | 8 | 8 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
2016年 11月 |
47 | 7 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2016年 12月 |
56 | 4 | 4 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 |
2017年 1月 |
53 | 8 | 8 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 | 2 |
2017年 2月 |
43 | 8 | 3 | 0 | 2 | 1 | 0 | 1 | 1 |
訪問診療650件、往診104件(緊急を要する往診:27件)
お看取り:15名
当院の施設基準
在宅療養支援診療所(24時間対応)
在宅療養実績加算1
在宅がん医療総合診療料
協力難病指定医 (調査票:更新分については当院で作成できます)
在宅でのお看取り
- ◎ 肺炎……3名
- ◎ 末期癌……6名
- ◎ 老衰……3名
- ◎ 呼吸不全(肺気腫)
- ◎ 心不全・腎不全 など
【環境】
- ◎ 自宅での看取り……13名
- ◎ 施設での看取り……2名
- ◎ 独居の方……2名
当院で施行実績のある手技・処置等
- ◎ 腹水穿刺(癌性腹膜炎・難治性腹水)
- ◎ 腹水濾過濃縮再静注法:CART
- ◎ 心エコー・腹部エコー等
- ◎ 褥瘡処置 デブリドマン
- ◎ 気管切開カニュレ交換
- ◎ 胃瘻交換
- ◎ 血液ガス測定、血液検査(ポータブル)
当院で管理している医療機器
CPAP療法、在宅酸素療法、人工呼吸器管理(回路交換等は当院技士が施行)